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第74回 書店減少の現実
令和6年能登半島地震により被害に遭われた皆さまへ、心からのお見舞いを申し上げます。そして、ご家族や大切な方々を亡くされた皆さまへ、謹んでお悔やみを申し上げます。今なお余震が多発し予断の許されない厳しい状況が続いているとの […] -
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第25回 心と体が整うと
40歳目前で、なぜだかわからないのだけれど、むくむくと「なにかを習いたい」という欲が湧いてきた。元々飽き性で、子どもの頃から、ピアノ、水泳、お習字など色々やったけれど、ものになったものは一つもない。出版社主催の勉強会にい […] -
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第4回 韓国の長編漫画は新聞で花開いた
日本では大人向けマンガ(風刺やナンセンスマンガなど)でも児童マンガでもないものとして、戦後に「劇画」が登場し「青年マンガ」が成立した。「劇画」という言葉が貸本マンガ史に登場するのは1957年、雑誌「影」の中で漫画家の辰巳 […] -
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第73回 業界と界隈
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。新年最初の寄稿ということで、今年の抱負と目標を記しておきたいと思う。 昨今、本を地域コミュニティのツールとして活用しようという動きや、新たに本屋をは […] -
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第72回 目をそらさず議論を
2023年最後の寄稿となる今回は、今年のもっとも重要だと感じたデータを取り上げたい。日本出版販売が「出版物販売額の実態」最新版(2023年版)を発表した。そのなかで、例年注目して推移を追いかけている調査がある。「タッチポ […] -
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第24回 豊潤な秋、浮かれる私
胸の高鳴りが抑えられない。届いた本をそっと撫ぜる。キラキラまぶしい表紙。焦げ茶色の木の棚に、少しくすんだ水色が映える。らいおんbooks、待望の新刊。私が編集に関わらせていただいた、堀川理万子さんの『ひみつだけど、話しま […] -
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第71回 季節のお楽しみ
読書週間が行われるこの季節は、すごく楽しみな講座がある。 JPIC読書アドバイザー養成講座である。 受講した皆さんは、自己の教養を高めるとともに、企業における社員教育の一環、地域での活動やご家庭などで創造的に「読書の効用 […] -
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第3回 韓国〝貸本漫画〟の台頭と推移
日本では敗戦後の1953年に、児童雑誌が大型化、視覚化してマンガのページが増え、雑誌がマンガの中心となっていく。そのころまでは、「赤本」と呼ばれる単行本マンガや貸本マンガも人気があったが、50年代末から週刊マンガ誌が台頭 […] -
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第70回 読書に関する世論調査
読売新聞社は、秋の読書推進月間に合わせて「読書推進月間 読売世論調査」を実施し、調査結果を紙面で公表した。2019年の調査をもって毎日新聞社が72年間続けてきた読書世論調査を打ち切ったことで、読書に関する実態がつかみづ […] -
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第69回 情報のハブとしての本屋
数年来、未来読書研究所では、自治体や地域の運営に携わる方々に、「本を活用した地域づくりの拠点を設けませんか」とご提案し続けている。地域づくり・地域コミュニティづくりの中核として新しく本とのタッチポイントを活用しようという […] -
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第23回 恋の季節
このところ、本当に忙しい。書店の仕事が休みの日のスケジュールはびっしり。今日も今日とて、デートである。待ち合わせは新宿の喫茶店。これから担当作家さんとの愛しい時間だ。 児童書の出版レーベル「らいおんbook […] -
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第2回 苦難の道歩んだ韓国近代漫画
日本でマンガの起源を鳥獣戯画や北斎漫画に求める向きがあるように、韓国でも漫画(マンファ)の起源を高句麗壁画などに見る論者もいる。 だがマンガ研究の世界では、日本の近代マンガの黎明期は1870年代だといわれている。1862 […] -
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第68回 書店二次卸について
二次卸とは、商品を卸売業者から仕入れ、次段階の卸売業者や小売業者に販売する中間卸をいう。 今年に入り、この二次卸の業者の廃業と事業休止による小売業者からの相談が相次いでいる。個別具体的な案件は申し上げられないが、概要はこ […] -
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第67回 軽井沢にて
軽井沢町で開催された「軽井沢ブックフェスティバル2023」に参加した際、中学生と高校生の2人から声をかけられ〝「本を通して人がつながる本日和」事業計画書〟と記載されたチラシを手渡された。 軽井沢町内の小中高7校から選ばれ […] -
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第1回 日本の誤解・疑問に応える
縦スクロール・フルカラーコミックの 「ウェブトゥーン」が、日本でも知られるようになった。韓国カカオの日本法人・カカオピッコマが運営するピッコマは、日本のマンガアプリにおいてシェアNo.1だが、同サービスでは売上げの約半 […] -
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著者プロフィール
飯田一史氏:ライター 文芸とサブカルチャーを中心に取材・執筆を手がける。著書に『「若者の読書離れ」というウソ』(平凡社新書)、『いま、子どもの本が売れる理由』(筑摩書房)、『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(星海社 […]