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第22回 四半世紀ぶりの再会
「道場の開設20年の記念に道場生すべての名前を入れたTシャツをつくるので、あなたの名前も入れさせてくださいね」 先生からそんなメッセージが私に届いたのは、2019年のことだった。 20代前半、私はもがいていた。就職もせず […] -
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第66回 どこまで耐えられるか
仕方ないよ、今年の夏は例年以上に暑かったもの。そう言い聞かせながら前月の電気料金の請求書を眺めていた。光熱費の高騰が深刻さを増している。 さらには、10月4日からは最低賃金が引き上げられる。1月に続く今年2回目の引き上げ […] -
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第65回 猛暑の思わぬ影響
灼熱の日本列島という言葉がぴったりくる猛暑日続きの今夏。朝晩は涼しさを感じられるようになったが、日中はまだ暑い日が続いている。猛暑は書店の売上げに、どのように作用したのだろうか。予想してなかった形で来年度にも、大きな影響 […] -
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第21回 五感で読む
帰国中の甥姪と、今年もディズニーシーへ。去年初めて体験したアトラクション「ソアリン」に今年も乗りたいと、炎天下のなか行列に並ぶ。空飛ぶ乗り物ドリームフライヤーに乗って世界を旅する人気アトラクションだ。最新のデジタルプロジ […] -
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第64回 必要なのは調査と公表
自民党の議員連盟「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」(書店議連)が4月28日に第一次提言(たたき台)を示してから数か月が過ぎ、徐々に各提言に対する具体的な施策が示されつつある。 書店を取り巻く危機的状況 […] -
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第20回 伝えたいから生まれる言葉
アイルランドに住む6歳の姪の作文がLINEで送られてきた。お題の「すきなおべんとうは」に続く形で書いてあるのだが、お腹が痛くなるほど笑ったあと、ちょっと感心してしまった。 「すきなおべんとうはきめれません。でもあるかもし […] -
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第31回 自著出版で改めて気づいたこと、大切なマクロ視点の統計チェック
本紙連載の原稿も加筆修正のうえ収録した、拙著『「若者の読書離れ」というウソ』(平凡社新書、6月発売)は、重版がかかり、書評が出たり、要約記事サービスからのオファーや、取材の打診が複数あるなど反響があった。ありがたいことだ […] -
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第63回 ふるさとブックオフ
7月21日に、書店ゼロ状態の解消を目指す岩手県西和賀町は、中古品買い取り販売のブックオフコーポレーションと、町内の公共施設で古本を販売する地域連携協定を締結した。自治体が同社の商品を受託販売する店舗「ふるさとブックオフ」 […] -
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第62回 公共図書館という〝場〟
先日、名古屋市守山図書館において、京都橘大学教授の嶋田学先生と「書店と図書館」をテーマにトークセッションをした。愛知・滋賀・三重の公共・学校図書館関係者、本に関する市民団体関係者が参加してくださっていた。 嶋田先生がお話 […] -
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第30回 〝雑誌の読書推進〟施策が急務、定期刊行物が来店・購入促す
この6月に、本連載の原稿も改稿して収録した『「若者の読書離れ」というウソ 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか』(本体980円)を、平凡社新書から上梓した。今回は、そこに書きもらしたことを補足的に論じてみたい。 […] -
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第19回 カブティーの生き様
この間、新入学のフェアを引いたと思ったら、もう夏休み。6月の下旬には夏の商品が入荷してくる。本当に季節が巡るのは早い。うかうかしていたら、あっという間にクリスマスだ。 それにしても、この数年の自由研究キットの種類の多さに […] -
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第61回 今後、地方議会で
6月28日に公明党本部において、文部科学省の総合教育政策局地域学習推進課図書館・学校図書館振興室長である朝倉博美氏を交えた、学校図書館についての勉強会に参加させていただいた。公明党は長年にわたり、女性委員会を中心に読書の […] -
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第100回《最終回》 幸か不幸か
連載マンガの最終回は、後世まで語り継がれることが多い。しかし、どういうわけか、私はそれらの記憶が抜け落ちている。物語が始まる冒頭や、なんてことない1コマはくっきりと思い出せるのに。きっと終わりだけを重要視していないのだろ […] -
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第18回 私の推し活事情
「大好き会」のメンバーの一人でもある編集者のCちゃんは、「すとぷり」に沼っている。「すとろべりーぷりんす」という顔出しをせず、主にYouTubeを主戦場に活躍する6人組のグループだ。たまに「推しの曲聴いてー!!」と彼女か […] -
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第60回 本当に議論すべきこと
教科書販売シーズンがひと段落し、学校図書館への図書巡回が本格化するちょうど今頃の時期。書店業界や関係団体は毎年、来年度の図書予算獲得に向けた動きを本格化させる。 学校図書予算は、文部科学省が定めた「学校図書館図書整備等5 […] -
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第29回 第五次読書推進計画を見直す、書籍偏重やめ多様性への配慮を
2023年3月28日に、第五次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定された。 筆者は基本的に第四次までの同計画は、2000年代以降の小中学生の読書(書籍)のV字回復や、高校生の不読率低減に貢献したとして […]