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第50回 本屋が選ぶ時代小説大賞
「本屋が選ぶ時代小説大賞」をご存じだろうか。「オール讀物」(文藝春秋)が主催し、文芸評論家による1次選考で選ばれた作品を対象に、書店員が選考委員となり「いちばん売りたい一冊」という視点で大賞を決め、毎年オール讀物12月 […] -
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第24回 実は少数派?のラブコメ読者、「このラノ」ランキングなどで分析
宝島社が毎年刊行している『 このライトノベルがすごい!』(以下『このラノ』)は、読者投票形式のランキングムックだ。同書への10代読者による投票で上位にくる作品と、「学校読書調査」で中高生が読んだ本の上位に挙げる作品とを […] -
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第49回 準備中、募集中
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 個人的な2022年のもっとも大きな出来事は、NPO法人・読書の時間の立ち上げだった。本と読書について考えるきっかけとなることを目指し、読書推進プログラム「 […] -
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第89回 素直な言葉を聞かせて……
あるお笑い芸人に聞いた話である。入場無料のイベントと、有料のお笑いLIVEで、まったく同じネタを公開したところ、タダで観覧した客は野次か居眠り、チケットを購入した観客は、腹を抱えて笑っていたそうだ。何でもフリーの時代に […] -
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第48回 今年を漢字一文字で
早いものでこの回が今年最後の寄稿となるそうなので、2022年を漢字一文字で表してみたい。 今年の漢字は、「街」ではないだろうか。 「まちのほんや」の表記が、「町の本屋」から当たり前のように「街の本屋」に置き換わった […] -
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第47回 本と、もっと
東京・新宿区の市谷にあるDNPプラザにおいて、10月17日から12月27日の日程で「本と、もっと仲良くなる仕掛け展」が開催されている。DNPと武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科との共同研究で生まれた、人が本 […] -
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第46回 読解と読書
学校図書館の担当者研修会に参加し、先生方の声を聞く機会をいただいている。話題は、子どもたちに本を読ませるにはどうしたらいいかである。 そのような場ではいつも、『AIvs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社刊 […] -
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第45回 なにかと楽しい秋
スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋など秋はなにかと楽しい季節である。 読書の秋もそのひとつ。本屋や図書館で、秋にイベントやフェアを開くところも多く、本と読者の出合いの季節の到来だ。 昨年はコロナ禍で恒例となっている本 […] -
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第44回 相模原市の事例に学ぶ
神奈川・相模原市は9月、市議会の定例会議に提出する一般会計補正予算案で、市立小中学校の学校図書購入費について当初予算の約4倍となる約9400万円を計上し提出した。 文部科学省による令和2年度「学校図書館の現状に関する […] -
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第43回 「読書の時間」の現在
東京都に設立認証申請してから3カ月が過ぎた9月26日、ようやくNPO法人「読書の時間」として認証が下りた。 まだまだ設立に関する事務手続きは終わらないが、まずは「本に関する授業『読書の時間』を学校に提供する」という目 […] -
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第42回 悩み多き日々
円安やエネルギー価格の高騰など様々な要因による物価高が続いている。 僕が役員を務める書店「北上書房」(岩手・一関市)ではこれまで、効率化を図り、経費を削減するべく努力してきた。しかし、水道光熱費、資材費、運搬費の顕著 […] -
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第41回 読書とアウトプット
今年に入り、学校図書館関係者とお会いする機会が飛躍的に増えた。その際、必ず議題となるテーマが「スマホ、ゲーム、動画志向の生徒に対する読書指導」と「読書者数、読書冊数を増やす効果的な取組み」だ。 読書感想文に変わるアウ […] -
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第40回 スマホと読書
文部科学省は7月28日、全国学力テストの結果を発表。あわせて、一日あたりのスマホの利用状況調査を元とし、平均正答率との相関関係の分析結果を初めて公表した。 それは「小中学生ともSNSや動画視聴の時間が長いほど正答率が […] -
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第39回 ぎふメデイアコスモスへ
先日、念願だった岐阜市の複合施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」を訪問することができた。岐阜市立中央図書館が入るこの建物は、美術館やショッピングモールと見紛うような洗練された外観だ。緩やかに湾曲した木造の格子屋根と […] -
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第38回 立山町の本気
6月6日、富山県立山町のホームページにこのような公募が掲載された。 「町の『本屋さん』開業者を募集します!」「この度、町では、住民の日常生活の向上と中心市街地の賑わいづくりの一環として、『本屋さん』を開業していただけ […] -
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第37回 外濠書店が生む可能性
本には旬がある。 発売日は著者や出版社が決める。新刊書籍の売り時は、発売日から数週間と言われている。あくまでも新刊として店頭で展開されることにより、書店店頭でお客様が出合い購入する効能性が高い期間と言えるだろう。 […]