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第94回 首の痛みの原因は……
首が痛い。痛いなぁと思いつつ一日過ごしたら、とうとう夜中にはそろりそろりとしか歩けなくなり、電車の揺れすら痛くて悲鳴を上げるほどになった。 ステージで踊る間は夢中で気付かなかったが、何かの振りで痛めたのかもしれない。数日 […] -
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第15回 見えないものの値段
先日、ちょっと素敵なイタリアンで業界の先輩と3人で飲んでいたら、流しのマジシャンが入ってきた。「おもしろかったら気持ちでいいのでお金を払ってください」とその若いお兄さんがいうので、軽い気持ちでマジックを見せてもらうことに […] -
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第54回 お待ちしてます
筑波大学附属小学校に続き、2月13日には東京学芸大学附属世田谷中学校で読書推進プログラム「読書の時間」のモニター授業を開催した。今回は本の要約サイトを運営するフライヤーの協力を受け、読書について考える座学とワークショップ […] -
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第48回 慣れない靴を履いて
新しい靴が届いた。 私は定期的に古本屋さんへ持っていくことにしている。本棚どころか、もはや床にまで浸食して久しいのだけれど、そんな状態でもある日突然、「あ、古本屋さん行こう」と思い立つ瞬間が来る。 ヒールの太さも高さも革 […] -
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第93回 元書店員同士
退職届を記入し、有休を消化するのみとなった。しかし「本を売りたい」という気持ちは、変わらずにある。 それを強く認識したのは、この3月から始まったネットラジオ「Audee」(東京fm系)の配信番組「元・本屋の新井、スナック […] -
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第53回 まずは、実態把握
3月1日に「第5次『子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画』の案」に関するパブリックコメントの公募が締め切られた。NPO法人読書の時間では、図書資料の更新と地域と連携した読書活動の推進を軸とした意見を提出した。 計画 […] -
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第92回 元書店員の新井です
先日、劇場に『本屋の新井』(講談社)を胸に抱えた女性がやって来た。彼女は日本語の先生で、この本を教材として使用しているという。それについて、一度ご挨拶をしなければと、律儀な先生はわざわざストリップの公演に駆け付けてくれた […] -
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第52回 学校図書館は転換期
文部科学省において、3月1日まで、「第5次『子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画』の案」に関するパブリックコメント(意見公募手続)を実施している。令和4年度は第4次計画の最終年度にあたり、この「案」は第5次計画策 […] -
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第14回 本で人は繋がる
BOOK FUN LETTER 2023が始まった。2019年から丸善ジュンク堂書店で開催している「好きな誰かに、好きな本のことを、手紙を書いて伝えよう」という企画だ。楽しかったことや、うれしかったことを手紙として送る […] -
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第91回 直木賞効果
友人が直木賞を受賞してからというもの、直接の知り合いならまだしも、顔も名前も知らない人から、SNSのコメントやDMで「おめでとうございます」と祝福され、なんとなく「ありがとうございます」と答え続けている。 しかし不思 […] -
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第25回 米澤穂信〈古典部〉シリーズ、男子高校生にも読まれる理由(上)
米澤穂信による学園ミステリー〈古典部〉シリーズは、まず著者のサイト上に第1作『氷菓』の習作版の短篇小説が書かれた。次いで「楽園」というウェブ小説登録サイト上で好評を得たのち改稿・長編化し、角川学園小説大賞ヤングミステリ […] -
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第47回 古本屋さんへ行こう
みなさんは本棚から増えすぎて溢れた本、どうしてますか。 私は定期的に古本屋さんへ持っていくことにしている。本棚どころか、もはや床にまで浸食して久しいのだけれど、そんな状態でもある日突然、「あ、古本屋さん行こう」と思い […] -
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第51回 駆け回る栗澤さんの話
「本」ではなく「本屋」を売り、「待ち」の本屋ではなく、「まち」に出ることで活路を見出そうとした人がいる。現在の僕の活動の根底にある「本のあるまちづくり」という考え方は、この人と一緒に仕事をした経験が非常に大きい。さわや […] -
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第13回 いろんなわたし
先日某児童書業界誌にインタビューしていただく機会があった。それも書店員としてではなく、編集者として。聞き手は、業界の大先輩。懐深いインタビュアーにすべてを委ね存分に話をさせてもらいながら、あらためて、自分をなぞっていく […] -
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第46回 午前3時の待合室
友人の飼っているうさぎが年始から体調を崩している。換毛期に多い不調で、抜けた毛をご飯と一緒に食べてしまうことが原因だそうだ。その友人が、うさぎを動物病院の夜間診療に連れて行ったときのことを話してくれた。 その日ずっと […] -
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第90回 元は書店があったところで
子どもの頃に住んでいたマンションを訪れたらコインパーキングになっていた、と知人が笑いながら話していた。よくある話だと私も笑って聞き流したが、後になって、それはどんな気持ちだろうと想像すると止まらない。全然笑える話なんか […]