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第28回 プロポーザルの明暗
書店経営の柱の一つに、公共図書館への図書の納入がある。入札制度による過度な価格競争の末の値引きや、装備作業の無償提供が前提となっているなかで、資本力の小さな書店は何とか踏ん張ってやってきた。 入札制度については、価格 […] -
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第27回 書店vs.図書館への所見
最近、SNSで「図書館は書店業界の敵ではないか」というテーマが議論されているのを見かけた。図書館と書店業界で、折に触れて巻き起こる議論と言えるかもしれない。 いつも思うのだが、図書館が無料で本を貸し出すから、書店の売 […] -
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第26回 お寺と本
岩手・盛岡市の名須川町にある専立寺で、毎週金曜の夜に本を販売する「夜行書店」が開かれているというニュースを見かけた。 本来お寺は「受け入れる場所」であり、誰が来ても拒否しない場所であったのだが、現在では仏事の際にしか […] -
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第25回 最も多かった相談
昨年もっとも多かった相談は、本を活用した地域連携、地域コミュティづくりについての相談だった。 空き店舗や空き家を活用した地域コミュニケーションの再構築が地方を中心に進んでいる。地域住民の連携は、不特定多数の住人との関 […] -
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第12回 忘れられないクリスマス
児童書担当にとって一番地獄のような期間、それはクリスマス。街が浮かれれば浮かれるほど、殺伐とする私たち。一番の山場は12月だけれど、品出しは11月の頭。大量に仕入れた商品を配架し一息ついた頃、別店舗で働く後輩が店に寄っ […] -
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第11回 だいじょうぶ だいじょうぶ
EHONS TOKYOが1周年を迎えた。「絵本から始まる、すべての人の物語のために」をコンセプトにもっと絵本の世界を楽しんでもらうための場所として、2021年10月に丸善丸の内本店内にオープン。簡単に言えば絵本と雑貨の […] -
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第10回 たどり着いた言葉
7月中旬から帰国していた妹と甥姪は、8月末アイルランドへ帰っていった。1カ月半、仕事以外のほぼ全時間を甥姪に捧げた伯母に残されたのは蓄積された疲労だ。抜けない倦怠感のなか、前回に引き続き甥との「言葉の思い出」を書き記し […] -
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第9回 言葉を自分のものにするとき
この夏、3年ぶりにアイルランド在住の妹と甥・姪が帰国している。コロナのせいでずっと叶わなかった。5歳だった甥は8歳に。日本語も達者になった。 感染対策しつつ、なんとか久々の日本を満喫させてあげたいと伯母さんは必死だ。 […] -
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第8回 大好き会
定期的に集まる会がある。メンバーへの大好きが募りすぎると会いたくなるので「大好き会」。とはいっても頻度は高くなく半年に1回程度。出版社所属の編集、フリー編集、作家、ネット書店、リアル書店と、それぞれの立場で奮闘する同世 […] -
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第7回 私の居場所
ビックロ閉店のニュースに、ジュンク堂書店新宿店のことを想う。新宿店のことを考えると、私の心はきゅっとなる。はじめて自分の足で立てた場所。24時間いてもいいくらい、大好きだった私の居場所。 最初は本当に狭い狭い児童書売 […] -
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第24回 国語教育と小説
2018年に告示された学習指導要領が、22年度から実施となる。国語の「選択科目」は「国語表現」「現代文」「古典」という枠組みから、「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」に変更されている。 18年当時はこの変 […] -
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第23回 「○○と本屋」成功の鍵
先日、久しぶりに本屋の開店に向けた棚詰め作業をした。約20坪の小さな売場だが、空の棚を本で埋めていく作業はワクワクする。 売場づくりのお手伝いをさせていただいたのは、12月1日に開業した「本の世界を旅するホテル ラン […] -
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第22回 小さいけど本屋
大磯駅近くで営業していた、地元のクラフト作家のための常設店「つきやま」。9月5日にリニューアルオープンし、本の取扱いを始め、「つきやまBooks Arts&Crafts」として生まれ変わった。 それまで、大磯駅周辺に […] -
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第21回 純粋に好きだった頃
緊急事態宣言が明け、少しずつ日常を取り戻していることを、まちから感じるようになってきた。 先日、秋の陽気に誘われ、純粋に本に出合いたくて久しぶりに本屋巡りをした。 本や本屋に関わる仕事をしていると、純粋に好きだった […] -
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第20回 人と地域と本と
過日、ある本屋の店主から「残念ながら閉店することになった」と報告を受けた。以前、営業継続の相談を受けたこともあり、わざわざ足を運んでくださった。 人口減少が続く無書店地域につくられた、まちのちいさな総合書店。そこには […] -
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第19回 書店には何がある?
NHKの「あさイチ」で取り上げられたことがきっかけとなり、書評誌「本の雑誌」が初めてつくった10代向けブックガイド『10代のための読書地図』(本の雑誌社)が話題を呼んでいる。 同書は、本を押し付けることを目的にしてい […]