-
いまいちど、本屋へようこそ
第58回 いわゆる〝書店〟と図書カード
コロナ禍以降、多くの自治体で家庭学習および読書活動を支援するため「図書カード」の配布が行われている。図書カードで購入できるのは出版物のみとされているが、出版物の定義の判断は、各加盟店に委ねられているため、店舗ごとに書籍以 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第57回 農村と読書そして書店
一般社団法人家の光協会の農村読書調査をご存じだろうか。1946年から毎年7月に月刊誌・週刊誌・書籍の読書状況や購読状況、新聞・テレビの接触状況などを調査し、その結果は「農村と読書」としてまとめ、公表している。日本に多々あ […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第56回小さなまちの小さな店
私事で恐縮ですが、この度、父が他界しました。家業である本屋を廃業した後は、残念ながら仲が良いとは言えない親子関係ではあったが、地方における本屋の可能性と続けることの厳しさを教えてくれた人は、父だった。 小さなまちの小さな […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第55回 企業版ふるさと納税について
書店と連携した企業版ふるさと納税活用の試みが始まっている。茨城県つくば市は4月1日から、コーチャンフォーつくば店で児童書を購入すると寄付金がつくば市に還元される仕組みを、リラィアブルと連携してスタートした。つくば市はこの […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第54回 お待ちしてます
筑波大学附属小学校に続き、2月13日には東京学芸大学附属世田谷中学校で読書推進プログラム「読書の時間」のモニター授業を開催した。今回は本の要約サイトを運営するフライヤーの協力を受け、読書について考える座学とワークショップ […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第53回 まずは、実態把握
3月1日に「第5次『子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画』の案」に関するパブリックコメントの公募が締め切られた。NPO法人読書の時間では、図書資料の更新と地域と連携した読書活動の推進を軸とした意見を提出した。 計画 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第52回 学校図書館は転換期
文部科学省において、3月1日まで、「第5次『子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画』の案」に関するパブリックコメント(意見公募手続)を実施している。令和4年度は第4次計画の最終年度にあたり、この「案」は第5次計画策 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第51回 駆け回る栗澤さんの話
「本」ではなく「本屋」を売り、「待ち」の本屋ではなく、「まち」に出ることで活路を見出そうとした人がいる。現在の僕の活動の根底にある「本のあるまちづくり」という考え方は、この人と一緒に仕事をした経験が非常に大きい。さわや […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第50回 本屋が選ぶ時代小説大賞
「本屋が選ぶ時代小説大賞」をご存じだろうか。「オール讀物」(文藝春秋)が主催し、文芸評論家による1次選考で選ばれた作品を対象に、書店員が選考委員となり「いちばん売りたい一冊」という視点で大賞を決め、毎年オール讀物12月 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第49回 準備中、募集中
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 個人的な2022年のもっとも大きな出来事は、NPO法人・読書の時間の立ち上げだった。本と読書について考えるきっかけとなることを目指し、読書推進プログラム「 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第48回 今年を漢字一文字で
早いものでこの回が今年最後の寄稿となるそうなので、2022年を漢字一文字で表してみたい。 今年の漢字は、「街」ではないだろうか。 「まちのほんや」の表記が、「町の本屋」から当たり前のように「街の本屋」に置き換わった […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第47回 本と、もっと
東京・新宿区の市谷にあるDNPプラザにおいて、10月17日から12月27日の日程で「本と、もっと仲良くなる仕掛け展」が開催されている。DNPと武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科との共同研究で生まれた、人が本 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第46回 読解と読書
学校図書館の担当者研修会に参加し、先生方の声を聞く機会をいただいている。話題は、子どもたちに本を読ませるにはどうしたらいいかである。 そのような場ではいつも、『AIvs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社刊 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第45回 なにかと楽しい秋
スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋など秋はなにかと楽しい季節である。 読書の秋もそのひとつ。本屋や図書館で、秋にイベントやフェアを開くところも多く、本と読者の出合いの季節の到来だ。 昨年はコロナ禍で恒例となっている本 […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第44回 相模原市の事例に学ぶ
神奈川・相模原市は9月、市議会の定例会議に提出する一般会計補正予算案で、市立小中学校の学校図書購入費について当初予算の約4倍となる約9400万円を計上し提出した。 文部科学省による令和2年度「学校図書館の現状に関する […] -
いまいちど、本屋へようこそ
第43回 「読書の時間」の現在
東京都に設立認証申請してから3カ月が過ぎた9月26日、ようやくNPO法人「読書の時間」として認証が下りた。 まだまだ設立に関する事務手続きは終わらないが、まずは「本に関する授業『読書の時間』を学校に提供する」という目 […]